こんにちは。夫婦揃ってドラッグストア共働きのふくのしまです。また独り言記事です。
もし登録販売者として働いてる方がこの記事を見ていたら、単刀直入に聞きたい事があります。
休憩取れてますか??
2023年4月、この日付を見ただけでピンとくる方はわかるかもしれません。今年の4月から濫用のおそれのある医薬品の範囲が拡大になりました。
この仕組み自体は以前から既にあったものです。咳止め成分等に一部注意が必要なものがあり、繰り返し購入する人への販売を注意してオーバードーズなどに繋がらないようにしよう、って事です。
時には販売をお断りしたりする事もあります。濫用が疑わしい方は販売記録をつけたり、各社対応も様々です。
販売をお断りする場合は「なぜ売れないのか?」とお客様と揉める事もあります。ごく一部ですが精神安定剤として使われる方も実際本当にいて、なかなか話をわかってもらえないのです。
そういった背景もあり、前々から販売する側としては神経を使う内容ではありました。結構負担が大きい事なのですが、今年の4月から濫用注意の医薬品成分の範囲が拡大されました。
咳止め等の特定の医薬品に含まれる〇〇という成分という形で、今まではあくまで咳止め等限られた薬のみ注意していれば大丈夫でしたが、その縛りが無くなりました。
つまり該当成分が入っている医薬品は全て注意しなければならない、今までの咳止め販売と同じ対応をしなければならなくなったという事です。
風邪薬にも咳止め成分は入ってますよね。4月から風邪薬を購入しようとするお客様に対しても、ヒアリングをして情報提供を行う義務が生じました。
努力義務が義務になった、この差は大きいです。医薬品の情報提供は資格者でなければできません。つまり登録販売者の出番が増えました。
私は濫用のおそれのある医薬品の範囲拡大については、しても良いのかなと思ってます。情報提供をする事が登録販売者の本来の仕事です。
濫用とは別に飲み方を間違えてる方も結構います。注意事項や禁止事項を無視、もしくは気付かないまま服用してしまってる方もいるんですよね。
ひとつずつヒアリングをして服用のアドバイスをできる機会が生まれた、登録販売者として活躍する場が生まれて資格者はさらに重宝されるでしょう。
ただ困った事も現場では起きてます。それがタイトルの休憩時間が取れない場合がある、という事です。
説明が義務になったが故に、登録販売者が休憩中にも関わらず医薬品の説明をする機会が増えてます。店舗の資格者が少ない店舗で起きてます。
私の現在勤務している店舗もこれに当たります。夕方から閉店まで勤務する登録販売者が、基本私ひとりしかいません。
医薬品の説明、問い合わせへの対応は義務なので、常に資格者は対応できるように準備しておかないといけません。休憩中でも関係なしです。ひとり資格者の場合は常に店に滞在してスタンバイ状態です。
ちなみにこれ昔からです。ひとり登録販売者は店で休憩中に待機。4月の濫用範囲拡大とか関係ないです。この時点で法的な休憩時間はグレーゾーンな感じですが、割と感覚的には当たり前の働き方になってます。
休憩中にも呼ばれる事はありますが、毎回呼ばれるわけではありませんでした。ずっと店の休憩所で待機してないとならない事は窮屈ですが、それでも休憩は取れてました。
休憩が中断になる事の方がイレギュラーでした。
しかし今年の4月からは…休憩中断がスタンダードになってます。私の今の店舗は資格者が少ない割に売上が高いんです。けっこう医薬品売れます。
薬の中でも風邪薬、咳止めはよく売れます。1時間に数回はどうしても対応が必要になります。なので休憩中にもどうしても接客しないとならなくなります。
もちろん毎回休憩中断が入るわけではないのですが、体感的には70%くらいで休憩中に呼ばれて対応してる感じがあります。
医薬品以外にも責任者対応とかもあるんですけどね。それも含めて休憩が中断されずしっかり取れることの方がイレギュラーになってる気がします。
休憩中でもいつでも業務できるよう準備しておく、まるで電話番をしているような感覚です。以前からも休憩待機はあったとはいえ…ここまで休憩が落ち着いて取れないと不満に感じてしまいますね。
中断した分は追加でどこかで取れば時間的には休憩した事になります。けれど中断前提で取る休憩と、完全に自由に休める休憩だと過ごし方が大きく変わってくると思うんですよね。
登録販売者の方はどう折り合いをつけているのか、非常に気になる今日この頃です。
登録販売者の休憩時間に関してさらにもう一歩踏み込んで考えてみました。今回の記事で興味を持ってもらえた方はぜひ読んで下さい。
コメント