ドラッグストア店舗の1日の流れ【総合職】

ドラッグストア(総合職)

ドラッグストアへの就職、転職を検討されている方が気になる点として仕事の1日の流れがあるかと思います。

何となくでも仕事の1日の流れが分かると、自分が働いてる姿もイメージしやすいですよね。

ただこういった情報って、細かい所まで解説されてる記事ってなかなかネットを探しても無いのが現状です。

そこで今回の記事では店舗の開店から閉店までの流れを細かく詳しく解説します。

今まで私が投稿してきた「ドラッグストアの仕事内容」「正社員の仕事内容」の記事と併せて読んで頂けると、より仕事のイメージが浮かびやすいかと思います。

事前に正しい仕事の流れのイメージが出来ていれば、入社後のギャップも少なくて済みます。

ドラッグストアの仕事について事前学習を済ませて、順調なスタートダッシュを切りましょう!

ドラッグストア店舗視点で解説します

解説をする前に今回の記事の前提についてお話します。

解説に関しては店舗視点で進めていきます。

「〇〇さんの1日」という形式ではなく、「この時間帯は店舗では通常こういった業務が行われる」という視点で解説します。

実際にドラッグストアに勤務しているからこそ解説できる内容となっています。

また記事を執筆するにあたり、私以外の他社ドラッグストア勤務の知り合いにも話を聞かせて頂きました。

同じドラッグストアでも会社が違えば、店舗運営のシステムも変わってきます。

私自身もドラッグストアは2社経験があるのですが、それぞれの会社で店舗の1日の流れは若干異なっていました。

また同じ会社内でも店舗の規模、周辺環境によっては流れが全く違う店舗も存在します。

会社のノウハウである店舗運営のマニュアルに触れる内容は公開する事ができません。

今回の解説は、あくまで私自身の複数の会社での経験、そして同業他社の知り合いの話からおおよそ一般的な店舗の流れを仮定して解説している、とご理解頂ければと思います。

守秘義務のある社内マニュアルに触れないギリギリの所まで攻めて解説しますので、最後までご覧頂けると嬉しいです。

今回は店舗の営業時間はこちらの設定で話を進めます。

ドラッグストア午前中の流れ

午前中は開店前と開店後の作業が発生します。

開店準備や開店後も必要な作業も多く、バタバタしやすい時間帯です。

午前中に店舗で発生する作業は以下になります。

午前中の業務
  • 開店準備
  • 品出し
  • 発注
  • 各種接客

ポイントは午前中は店舗にとって必要不可欠な作業が多いという点です。

しかも時間制限付きの業務が多いです。

開店時間までには開店準備を終えなければなりませんし、発注もこの時間までにやらなければいけないとシステム的に決まってたりします。

ひとつずつ解説します。

開店準備

まず最初に行う業務は開店準備です。

今回の設定店舗では夜間に納品がされています。

朝の従業員が店舗の鍵開けをして店内に入った際には、店内は物で溢れかえっている状態になっています。

これではお客様は買い物ができません。

店内に散在している物を所定の位置にしまうことから始まります。納品はバックルーム、店頭に出す物は決まった場所に並べる、といった感じです。

それに伴い店内の清掃も適宜入ります。店内の掃き掃除や、トイレ掃除ですね。

また同時並行でレジの準備もしなくてはなりません。

会社によってはまちまちですが、レジのシステムの立ち上げと、昨日の精算業務を行う場合もあります。

ひとまずは朝の開店準備は、多少の事務作業もあるということは頭に入れておいてください。

連絡事項の確認

店舗の業務はひとりでは完結しません。

同じ従業員同士、店舗と本部、それぞれの連携が重要となってきます。

昨日の遅番のメンバーから当日の朝番に向けて何か連絡がある場合もあります。

開店後すぐに対応しないといけない内容も中にはありますので、早い段階で連絡事項を確認しなければなりません。

また業務連絡は店舗内だけでなく、本部からも送られてきます。

本部からの連絡は会社の方針が詰まった内容ばかりです。

従業員は確認後、すぐに実行しなければいけません。

品出し

前述しましたが午前中は商品の納品が大量にきています。

商品が納品してくるという事は、商品が売れて発注が上がっているという事です。

売場の商品が無くなってしまっていて、品切れ状態になっている可能性があります。

品切れはドラッグストアにおいて致命的です。

お客様は欲しい商品を購入できない、店舗は売上ロスに繋がる、と双方にとってマイナスでしかないです。

売場に商品が並んでいない状態は、たとえバックルームに在庫があったとしても品切れです。

その為、午前中の品出しは優先順位の高い業務といえます。

商品の発注

商品が売れた場合、注文をしなくてはいけません。ドラッグストアの場合この事を発注と言います。

発注には会社毎にルールが決まっています。

医薬品、化粧品、雑貨、食品、カテゴリー毎にで発注時間から曜日まで細かくルールが決められてる会社もあります。

あくまで経験上の話ですが、午前中が発注時間として定められてるケースが多いです。

品出しと並んで優先順位が高いです。

レジ接客、フロア接客、適宜清掃

品出しや発注、作業が多い午前中ですがその間にもお客様は来店されます。

お客様の来店に合わせて、レジ接客やフロア接客は発生します。

接客は私たちの仕事で特に重要な仕事です。

実務的には品出しや発注に時間をとられますが、意識的には接客に重きをおいて動かなければなりません。

お客様が来店されれば店内も適宜清掃が必要になります。状況に合わせて行動していきます。

ドラッグストア昼から夕方の流れ

バタバタした午前中の作業が片付くと、ドラッグストア内の作業の雰囲気もガラリと変わります。

制限時間のある作業も少なくなり、落ち着いてじっくりと作業をすることができる時間です。

夕方以降のピークに備えて売場のメンテナンスをしたり、さらに先を見据えての売場変更をしたりする事もできます。

昼から夕方にかけての業務
  • 休憩回し
  • 売場管理
  • 各種接客
  • 事務作業

昼から夕方の時間は固定業務も少ないので、店舗にとって割と自由に使える時間が増えます。

それぞれの業務について解説します。

休憩回し

それは業務なのか?と思われるかもしれませんが、休憩時間は法で定められたものです。

店舗運営をする上で絶対に欠かせないものです。

ショートタイムで働く従業員には休憩時間はありませんが、ドラッグストアは1日6時間以上の長時間勤務をする方が多いです。

6時間以上の労働をする場合は、会社は従業員に休憩時間を与えなければなりません。

午前中はバタバタした時間が続きますので、少し落ち着く昼頃に休憩を回す事が多くなります。

売場管理

売場管理にも色々種類がありますが、売場の補充や売場作成などをする時間に使われる事が多いです。

ドラッグストアは本部からの売場指示がよく来るので、その都度売場のメンテナンスが必要になります。

商品の種類も多いので情報の把握だけでも時間がかかります。

また在庫の補充をするチャンスでもあります。夕方頃のドラッグストアは客数のピークを迎える事が多い為、今のうちに商品棚を満タンにしておくと品枯れの心配がなくなります。

レジ接客、フロア接客、各種清掃

またか・・・と思うかもしれませんが、やはり接客意識は大切です。

この時間は売場管理業務を行うチャンスの時間でもあります。

接客が二の次になりがちですが、それではいけません。売場管理は結局はお客様の為に行っている業務です。

まずは目の前にいるお客様に神経を集中させましょう。

ドラッグストアの夕方から閉店までの流れ

夕方から夜にかけてドラッグストアの客数はピークに達します。

地域の主婦の方や、仕事帰りの社会人の方などが一斉に店舗に足を運びます。

とにかく接客最優先の時間になります。

夕方から閉店までの業務
  • レジ接客
  • 売場補充、フロア接客
  • 翌日に向けての準備
  • 精算業務

見て頂けるとわかると思いますが、客数が一気に増えますのでとにかく接客に時間を使います。

レジ接客

客数の増加に伴ってレジ接客の回数も激増します。

本当に夕方が混む店舗の場合は、レジを数十分打ち続ける事もあります。

レジ待ち行列はできるだけ避けたいので、メインレジを実質2台設ける店舗もあります。

そのくらいレジ接客が多くなる時間帯が夕方からの時間帯です。

売場補充、フロア接客

こちらも客数の増加に伴って発生する業務です。

店内にお客様が多く滞在していれば、当然お問い合わせを受ける可能性は高くなります。

また客数が増えるということは販売点数も増えます。朝、そして昼に補充した商品がどんどん売れていきます。

売れて棚がスカスカになってしまった状態のままではいけません。

在庫がある商品は売場に適宜補充をします。

翌日に向けての準備

夕方が過ぎて夜も遅くなるにつれて徐々に客数も落ち着いてきます。

そのタイミングを見計らい、翌日に向けての色々な準備が必要になります。

荒れた売場の補充もしなくてなりませんし、店内を人が多く通過すれば掃除も必要です。

精算業務

1日の最後には売上の確認を精算作業という形で行います。

昔はレジも手動で売上を地道に数えていましたが、今はレジも自動釣り銭機が増えてきています。

精算もボタンひとつで出来たりして、精算もかなり簡単になってきています。

金銭が絡むので慎重さは必要な業務です。

【最後に】1日の流れを掴む事が重要

ドラッグストアの店舗の1日の流れについて今回の記事では解説させて頂きました。

押さえて頂きたい事は、朝→昼→夜でドラッグストアの作業は大きく異なるという点です。

お客様も時間帯によって客層が変化します。お客様の変化に店舗は柔軟に対応しなければいけません。

そしてお客様の行動パターンに合わせて仕事していると、店舗作業もある程度は固定化することができます。

お客様がどの程度の人数来るのか統計が取れていれば、必要なレジの人員も計算して準備しておく事ができます。

ひとつひとつの作業を周囲の環境から分析して、マニュアル化する事がとにかく大切なんです。

ドラッグストアの経験が無い方はまずは業務に慣れましょう。

そして朝番、昼番、夜番がそれぞれどのような流れで動いているか意識しましょう。

業務の繋がりが見えてくると、一気に仕事がしやすくなります。

ひとつの目標として心の隅に置いておいてください。

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