2回目の緊急事態宣言
こんにちは。ふくのしまです。
今回はただの書き殴りです。
先日緊急事態宣言が発令され、いよいよ2度目の緊急事態宣言期間がスタートしました。
皆さまの仕事に何か変化はありましたでしょうか?
今回はとにかく飲食への当たりが強いですね。
コロナ陽性者は発症前に、人が集まり食事を摂る行動をしている、という客観的事実のひとつがあるのでやむを得ないのかもしれません。
にしても報道は飲食業ばかり取り上げ過ぎてる気もしますけどね…。
飲食業を7報道したら、その他の業種を3くらい報道してもいいと思うのですが。
実際のところ飲食!飲食!飲食!コロナ感染に悪影響!って報道多いですよね。
私は業種は違えど店舗で勤務している身ですので、どうしても飲食業で働いてる方に目が行きます。
テレビでインタビューを受けている飲食業の方の熱意というか、死に物狂いの想いのようなものが本当に伝わってきます。
私自身は仕事に関しては特に今のところ変化がない状態です。
特に個人経営の店舗の方はすごいですよね。熱意を超えて迫力すら感じます。
個人経営の場合は、経営者自ら店舗に立つケースだって多いです。
経営者の熱意が店にいつでも存在してるわけです。そりゃ迫力も感じますよね。
ここからはふくのしま自身の話です。
あまり詳しく書くとすぐにバレるので書けませんが、私の今の店舗では営業時間も変わらないです。
世間では20時以降出歩かないことが強調されている今、はたして通常営業する意味はあるかとは思いますが…。
地域の方々の緊急の買い物の受け皿になる!とか、通常営業する事で仕事を発生させて経済活動するんだ!とか理由は幾らでも作れますからね。
この記事を書いてる段階ではですが、ドラッグストアは時短営業を表明してる会社って見受けられないです。そもそも声明発表してない会社が多いですね。
ちなみに私はドラッグストア業界の中では、売上規模的には割と上位の企業に勤めてます。つまりまぁまぁ大きな会社です。
大きな会社ということは、現場と経営トップの距離感が遠いんです。
現場である店舗では緊急事態宣言を受けても特に変化しない会社に対して、やはりブーブーと不平不満が多く聞こえてます。
私の会社では社長より全従業員に向けて、今回の緊急事態宣言を受けての会社の対応に対する説明が、各店舗に書面データで配信されました。
私は特に不平不満はないのですが、なんでこの事態に通常営業なんだ!おかしい!って声は多数ありますね。
1番不平不満の声が大きいのはパートさんです。(一部の特定の方ですよ、全員がそうではありません)
主婦の方も多いので、良く言えば一般人目線ですし、悪くいえば会社に属してる目線が足りないとも言えます。
個人的に思うのは、店長やエリアマネージャーなどの、中間に立つ人って大変だなって気持ちが強いです。
パートさんは出勤こそしてくれますが、不満の想いを溜めたまま働くので、こういう時ってその心のケアを誰かがしないといけないんですよね。
それが中間管理職の方が行うケースが多いんです。
経営トップの意見を伝え意見を通しつつ、パートさんの心のケアも行いつつ、店舗営業に必要な行動をパートさん達にしてもらう!
時には感情の捌け口にされたりもするんですよ。その切なさを表に出さず辛抱強く説得を続けないといけないんですよね。
…もはや賢者ですね。どれだけの人間力が必要になってくるのでしょうか。
集団心理の形成
私が今回結局何が言いたいかって事ですが、コミュニケーションの重要さを再認識した、ということです。
特に集団心理に対してのコミュニケーションですね。
結論言うと、コミュニケーションは内容もさることながら、その頻度が重要だと感じました。頻度は回数とも言い換えられます。
12月半ばから日本医師会の方が連日会見を開き情報を発信していました。
マスコミがその様子を同じく連日取り上げ、「医療崩壊が起きる」という情報が国民にインプットされました。
これは医師会の方の、国民に対しての危機喚起という目的を達成した結果になったかと思います。
要因として医師会の方の、連日会見するという点がポイントだったと私は思います。
もちろん会見の内容もインパクトあるものでした。しかしどんなに強烈な内容でも、次第にインパクトには慣れが生じてきます。それに人は時間が経つと忘れていきます。
連日会見を行い情報アウトプットの頻度を上げることは、忘れさせないという結果に繋がり国民の意識に「医療崩壊」という概念を与える為の助けになったと感じます。
情報のインパクトに対する慣れに対しては、マスコミの報道がうまく防いでたように思います。
マスコミの報道って世論を作るんですよね。集団心理ってやつです。
それがマスコミの仕事的なところはありますが。
医師会の会見を受けて内容を伝えるのはもちろん、コメンテーターをスタジオにおき、政府に対しての批判的なコメントをさせていた場面が多かったです(実際医師会の方も政府批判的な事は言ってましたけど)
また飲食店へのインタビューでも、政府に対応を何とかしてほしい、っていうような返答を多く取り上げてますよね。
これが連日テレビで流れるわけです。要は刷り込み回数が多いんです。
医療崩壊が起きそう→飲食店にもそれぞれ事情があって苦しそう→それぞれの関係者が政府の対応を批判、若しくは対応を待ってる→政府はどう対応するの!?って世論がどうやっても生まれてきます。
集団心理に対する対応
さてそれに対する政府の答弁は!?
というと、私的にはそんなにインパクトもないし、そもそも情報の発信も少なかったように感じます。
これって私だけですかね?
私は年末年始も仕事尽くしで、テレビのニュース番組をチラッと見る程度でした。
一部の限られた時間しか見てないのですが、どうも政府の答弁は報道されるシーンが少なかったです。
実際は定期的に答弁をされていて、マスコミが意図的に報道してない可能性もあります。
あえて報道時間を短くしてるとか、印象が薄くなるようにサラッと報道してるとかですね。
けれど世論に対する政府の反応が、私にはあまり伝わってこなかったのは事実です。
テレビという媒体では、という限定条件付きですが。
こうなってしまったのは医師会とは逆の要因のせいと考えられます。
コロナ対応について政府はどう答弁する!?という世論に対して、報道が少なく内容も印象が薄い。
医師会の内容と比べると、政府の答弁は国民には伝わってないです。
ここが大問題です。
実際はきちんと政府が対応をしていたとしても、そこが伝わってないが故に「政府は何もしてない」と思われても仕方ないですよね。
政府批判の世論ができあがると何を言っても政府は批判されてしまいます。
今の批判すごいですよね。コロナ対応云々の前に、菅総理がきちんと説明しろ!って批判さえあります。
批判のポイントそこですか?って感じです。
こうなる前に政府のトップである総理大臣が自身の言葉で語るのもちろん、かつ情報発信の回数も増やせば良かったと思います。
答弁回数増やせば、当たり前ですが「総理がきちんと説明しろ」なんて批判は受けないはずですからね。
小売業の現場でも同じようなことがある
ここまで世論に対する政府の話をしてきましたが、これって他人事じゃないなって思ったんですよね。
小売業って基本は店舗っていう集団で働きますよね。
毎日決まった時間に品出しして、発注も曜日時間が決まってます。
働くメンバーも、そのメンバーの行う業務もそう激しくは変わらないです。
つまりルーティンワークが多いんです。
それ自体は良いことなんですよ。ルーティンワーク化されてるって事は、効率化できてるってことですから。
けど何でもメリット、デメリットはあります。
ルーティンワークが多いって事のデメリットは、例えば何か新しい試みをしたい時やルーティンを変更したい時ってかなり苦労することなんです。
こうあるべきっていう集団心理ができあがってるからです。
長いことやってる店舗ほど、従業員の勤務歴も長く、ルーティンの歴史も長いです。何か新しい取り組みを始める時って大変なんですよ。
今までを否定されたような気がしてしまうんでしょうね。
新しいことを始めたい方が、説明の仕方をミスると猛反発され怒りの集中砲火をくらいかねません。
今の政府みたいに、ですね。
内容にももちろんよりますが、店舗には新しい事=悪だ!って集団心理が少なからず事実としてあります。
それを防ぐ1つの方法として、日頃から頻繁に集団に対してコミュニケーションをとることが重要です。
日頃から積極的に情報発信することによって、この人の話は決して悪じゃないという集団心理を作っとくってことです。
まずは自分の話を聞いてもらえることが普通の状態を作りましょうってことです。
コミュニケーションは大事です。けど内容ももちろん、その頻度も大事ってことは間違いありません。
気疲れもするし大変なんですけどね・・・。
今回は世論と政府の話から改めて気付きを得られました。
世の中のニュースで自分と関係なさそうなことでも、それぞれの立場を構造的に考えて、自分の身の回りに置き換えると、色々勉強できますね。
緊急事態宣言は全員に関係あるんですけどね。
宣言が発令されて何となく人々が殺気立ってる今だからこそ、コミュニケーションには気を配りたいですね!
一刻も早く全ての皆さまが安心して生活できる日が訪れることを祈っています。
ひとりひとりができる範囲で頑張ってきましょう。
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