こんにちは、出社停止中のふくのしまです。普段使えない有休を消化しています。こういう機会に使わないと有休は消化しきれないですね。
有休消化で給与が補償されてるからこそ、給与のことは心配せず安心して休めます。その点では株式会社で働くって安定・安心だと思います。
ただ世の中的には「会社に行く」って行動は不幸の象徴のように扱われてますよね。私自身もできることなら今すぐにでも、会社員という立場を捨てて生活したいです。
しかし会社で働くことってなぜそんなに疎まれるのでしょうか?安定した収入は得やすいのに。
今回は多くの人が所属している「株式会社」とは何かについて解説します。自分の所属している団体の、そもそもの構造がわかってない方多いです。
仕事についてうまく言えないけど何か悩んでる方。自己分析のためにも、自分がいる環境をひとつひとつ紐解いてみましょう。
株式会社は「株主」の物
株式会社は誰の物ですか?という質問に対して一言で答えるとこうなります。
「いや、会社は従事する職員全員の物だ!」 「お客様のために働くのが仕事。だから会社はお客様の物だよ!」 「仕事は世の中に貢献することだから株主は関係ないだろ!」
わかります。精神論ではそう言いたくなります。現場で動いてる身からすると、株主とかマジで部外者にしか思えませんよね。
でも株式会社の仕組みから考えると、株式会社って株主の物なんです。残念ながら(❔)これは法的に決まっていることです。
株式会社ってのはその名の通り株式を発行することにより、会社の運営に必要な資金を調達する会社のことです。株式を購入し資金を与える側のことを「株主」といいます。
銀行などから貸付を受ける場合と違って、株式の場合会社は支援された資金の返済義務が必ずしもありません。また株式会社というだけで、世の中的にも聞き馴染みがあり、社会的信用が増すというメリットもあります。
株式会社が多いのには理由がちゃんとあったんですね。
ところで皆さま、自分の会社の株主は誰かわかりますか?特定個人ですか?団体ですか?その両方ですか??
もし株主が複数人いる場合は、全体の株式に対して誰がどのくらいの割合の株式を持っているか重要です。多くの株式を持っている人は、会社運営のための資金をたくさん出資してくれている、ということです。
株主は株式会社の運営のために、いなくてはならない存在です。
ここまでの情報だけだと株主ってボランティアみたいな印象受けますよね笑 ただ単にお金を出してくれてる人のような誤解を生みそうです。
断言します。
株主はボランティアではありません。当然株主になるメリットがあります。株主だけが得られる2つの権利について説明します。
- 会社の財産を受け取る権利
- 会社の経営に参加できる権利
株式会社の財産を受け取る権利
株主は会社が経済活動して得た利益の一部を配当金として受け取ることができます。どのくらいもらえるかは、会社の利益や株式の利回りで変わってきます。
株主は会社にお金を渡して終わりってことではないんですね。
もらえる配当金は、どれだけ株を持っているかによっても変わります。多くの株を持っていた方がそれだけ多く配当金をもらえます。
つまり会社にどれだけ多くお金を支援しているかによって、最終的な株主の取り分は変わるということです。
この権利が株主にあるからこそ、株式運用で儲けようという方が世の中にいるんですね。
ふくのしまも不労所得は憧れます。しかし株式で儲けようとすると、ある程度のまとまった金額の株式購入が必要になりますね…個人でその資金を工面するのは厳しい。
株式会社の経営に参加できる権利
株主は株主総会に参加できます。
株主総会というのは株式会社の最高意思決定会議だと思ってください。会社の事業の基本方針や会社の吸収合併、役員人事もここで決まります。
社長という役職に就く人も、株主が株主総会で決めてるんです。社長自身が自社株式を沢山持ってて自身を社長と任命するパターンもありますし、株主が会社に関係ない人を「明日からあなた社長ね」って引っ張ってくるパターンだってあるわけです。
会社の今後の方針そのものを決定する会議に参加するのが株主。株主の話し合いの結果で私たちの社会人生活は大きく影響されるのです。
重要な点がもうひとつ。
株主が複数存在する場合、株主総会の決定は最終的に持ち株の多さで左右されます。持ち株1つにつに1議決権が与えられます。
ん…?って思いますよね。そうなんです。株主総会の決定って最後は多数決なんです。
A案を唱えてる1人、B案を唱えてる5人がいたとします。もしA案の1人が株式を51%保有していた場合、A案が過半数となりA案が会社の方針として最終決定となります。
これ怖いですよね。だってお金があれば株は買えるのですから。持ち株が多いというだけで会社全体を意のままにコントロールできる権利があるんです。
会社員は株主の考えを体現して働く
株主の意見によって会社の進む方向が決まります。株式会社の起点であり原点がそこにあるということになります。どうなりたいかのゴールも設定されます。
社長は株主の決定した内容を持ち帰り、目標を達成させるために各部署に指示を出します。社長より指示を受けた部署は目標に対して、さらに具体的な行動施策を考えます。
組織的に考えるとピラミッド式に上から指示が降りてくるんですね。私みたいなヒラ社員に指示が降りてくる頃には、ガチガチの具体的な業務命令として伝達されることになります。
このピラミッドの1番上って誰なんでしょう?
そうなんです。これが株主だということになります。株主=社長のケースもあります。そうでないケースもあります。
どちらにせよ株式会社の構造的に、社長のさらに上には株主が存在していることを意識してください。
私たちの普段行なっている仕事のそもそもは、株主総会での議決で決定した内容に伴って生まれています。
- 会社の在り方を決める→株主
- 会社が生んだ財産を受け取れる→株主
株式会社は会社の仕事の始まりから、利益確定の仕事の終わりまで関わっているのが株主ということになります。
改めて質問ですが、皆さまの会社の株主はどうなっていますか?この機会に自分の所属している株式会社という団体について整理してみるのもいかがでしょうか?
・過半数を超えた株式を所有している大株主はいますか?
・社長、もしくは会長は株主ですか?
・大株主がいる場合、大株主はどのような団体・人物かわかりますか?
参考までに・・・こちらのサイトで検索かけることできます。上場企業
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