【最新版】登録販売者の資格取得、管理者条件【2023年】

こんにちは。夫婦揃ってドラッグストア共働きの福島です。

今回は登録販売者の資格についてのおさらいです。以前にも登録販売者の資格に関しては記事にした事があります。

ですが頻繁に制度の改正が行われ、前回の記事から数年経った現在。情報が色々と変化しています。

資格者が不足していて、店舗運営で大変な事が起きている記事を少し前に作成しました。

ただの雑記記事なのですが、興味ある方は読んでみてください。現場で働くリアルな声で書いてます。

その記事を書いている際に思ったんですが、登録販売者の資格取得に関しては年々規制緩和されているなと感じます。

資格者の仕事も増えていますし、絶対数は確保したいという事なのでしょうね。

私自身も登録販売者の人手不足は非常に感じています。もしこの記事を読んだ資格未取得の方の、何かきっかけになれば非常に嬉しく思います。

登録販売者は国家資格です。取得していれば必ず仕事で役に立ちます。

資格取得の為に必要な事

登録販売者の資格取得の為に必要な事。それはたった1つです。シンプルです。

登録販売者試験に合格する。

毎年、各都道府県で年に1回試験が実施されます。マークシート形式の試験で、登録販売者に関わる制度、体の仕組みや医薬品成分に関する問題が全5章、合計120問出題されます。

その試験で全体の7割、つまり84点の点数を取れれば合格です。(各章に足切りがある。地域によって異なるが章毎に4割の正答率が基本的には必要と考えた方が良い)

登録販売者試験の受験資格

登録販売者試験は誰でも受ける事ができます。

年齢や学歴、就業経験などの受験条件がありません。登録販売者試験の大きな特徴のひとつです。

試験の申し込み用紙は各都道府県の保健所から手に入れる事ができます。必要事項を記入して、受験料を振り込めば誰でも試験を受ける事ができます。

試験内容は専門的です。しっかり勉強して事前準備が必要です。

しかし試験受験に関しては非常にハードルが低いので、国家資格の中でも取得を狙いやすい資格かと思います。

医療と全く関係ない方でも試験を受けて合格すれば試験取得できます。学生の方でも試験を受けて合格すれば資格者です。

管理者条件とは

登録販売者は取得のチャンスは多い資格ですが、この資格には研修期間というものがあります。

ドラッグストアの店舗運営を行う場合に、研期間中の登録販売者の場合は以下のような制限がつきます。

  • 店舗の管理者として登録できない
  • 研修中の登録販売者のみで店舗営業できない

店舗の管理者として登録できない

ドラッグストアの店舗営業を行う為には、登録販売者がどの曜日、どの時間に何人勤務しているかを保健所に提出する必要があります。

その際に登録販売者の中から1人、店舗全体の管理者を決めて届け出なくてはなりません。こちらを定めなくては営業許可は出ません。

研修期間中の登録販売者はこの管理者に登録する事ができません。

研修中の登録販売者のみで店舗営業できない

ドラッグストアの営業時間はどの時間も研修期間を終えた登録販売者が、最低1人は店舗で勤務していなければなりません。

研修期間中の登録販売者が1人だけではいけません。1時間でも登録販売者が不在の時間を作ってはいけません。

新しくドラッグストアの店舗を開店したい。試験に合格したばかりの登録販売者を複数名採用する。しかし研修中の登録販売者だけでは店舗の営業は行う事はできません。

研修期間を終えるには?

ではどうすれば登録販売者は研修期間を終える事ができるのでしょうか。

研修期間中の登録販売者は、研修期間を終えた登録販売者の元で定められた期間・時間を店舗で勤務する必要があります。

研修期間が外れる条件
  • 過去5年間で2年以上、かつ1,920時間以上の実務経験が必要。
  • 追加の研修を受ければ1年以上の勤務でも可(2023年4月より)

1年以上でも研修を受ければ可というものは、2023年4月から濫用のおそれのある医薬品に関する制度拡大を受けての条件緩和ですね。

正社員ともなれば1ヶ月で160時間は働きます。それを12ヶ月続ければ1,920時間の条件は達成できてしまうという事です。

研修中でも登録販売者として活躍できる機会は多い

私が強く伝えたい事はここです。研修中の登録販売者は活躍できる機会が少ないのか、という事は全くありません。

管理者にはなれない、研修期間を終えた登録販売者と必ず一緒にシフトを組む、などの制限はあります。

ですが、お客様の接客は行うことができます。先日の記事でも述べたように、医薬品の接客をする機会が今年の4月から急増しています。

私の勤めている店舗は資格者が少なく、正直接客対応が間に合わない時もあります。資格者1人当たりの負担も大きくなっています。

研修中の登録販売者がいれば、業務負担は分配されます。休憩中の医薬品対応も減らす事ができるでしょう。

登録販売者が研修中である、ないに関わらず、基本は資格者は2人いる状態で営業する事が健全なのかなと思います。もちろん売上規模によっては1人で十分な場合もありますが。

売上が高い店舗の資格者不足は大変です。働く従業員の負担も大きい。対応が追いつかずお客様にも迷惑がかかる。待たせたのにも関わらず、場合によっては販売を断る事もありますからね。

濫用の恐れのある医薬品の制度拡大された現在の店舗において、研修中の登録販売者のニーズもかなり増していると個人的には感じます。

登録販売者の資格をまだ持ってない、興味はある方。ぜひチャレンジしてほしいと思います。

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