【店員目線】ドラッグストアの営業時間が長くなると辛い?

仕事コラム

こんにちは。ドラッグストア勤務歴10年の正社員、ふくのしまです。

小売業は変化が激しい業界のひとつで、ドラッグストアにおいてもこの10年間で大きく変化してきました。

その中でも私は「営業時間の変化」について日々考えることがあります。

ドラッグストアの営業時間は伸びてきているな、と私は感じます。

以前までは21時や22時過ぎに営業終了しているイメージのドラッグストアが、いまや23時や24時までやってますよね。

凄いところだと24時間営業なんて店舗もあります。

営業時間もサービスの一環です。利用するお客様からしたら便利なことは間違いないですよね。

しかし実際に働く従業員からすると、営業時間の延長ってどうなんでしょうか。

特にフルタイムの正社員の場合は、営業時間は生活リズムそのものに大きく関わることです。

実際にドラッグストアで働いている私なりの見解で、営業時間が長くなる事に対するメリット、デメリットを語らせて頂きます。

ちなみに私の会社は営業時間が長い方です。23時まで営業が普通、ってタイプのドラッグストアに勤めています。

営業時間毎のドラッグストア分類

ドラッグストアは店舗の形態によって営業時間が変わります。大まかな分類を3つに分けてお伝えしておきます。

①営業時間が短い

  • 9時開店→19時閉店
  • 10時開店→20時閉店

営業時間が10時間以内の店舗です。いまやこのタイプのドラッグストアはほぼ無いと思って下さい。

このタイプの店舗はテナントの一部に出店している店舗や、調剤薬局のみの店舗が多いです。

特殊な環境下の店舗なので企業によっては数店舗しかありません。

②営業時間が普通

  • 9時開店→21時閉店
  • 9時開店→22時閉店

営業時間が12、13時間の店舗です。

大半のドラッグストアの営業時間はこちらが占めるかと思います。店舗によって開店、閉店時間が1時間前後するケースもあります。

ドラッグストアで勤めるならば、この時間帯が仕事時間になる事は「普通」のことだと捉えてください。

③営業時間が長い

  • 8時開店→23時閉店
  • 9時開店→24時閉店
  • 24時間営業

営業時間が15時間を超えてくると、働く従業員からしても長く感じます。24時間営業なんて語るまでもないですよね。

ドラッグストアというよりコンビニに近い感覚ですかね。

営業時間がこのラインにくると「長い」と判断して良いです。

営業時間が長い事による従業員へのメリット

私は営業時間が長いタイプのドラッグストアて働く事が多いです。

たしかに大変な事も多いですが、メリットだと感じることもあります。

給与が少し上がる

営業時間が長くなるという事は、閉店時間が遅くなるという事です。

閉店時間が遅くなれば夜間に働く時間が増えます。

会社により規定は変わりますが、大抵の場合は夜間は給与が上乗せされます。

時給換算すれば金額は微々たるものですが、それでも少しでも給与が上がる事は嬉しいですよね。

一人当たりの業務負担が軽くなる

営業時間が長くなるということは作業できる時間も増えるということです。

極端な例で24時間営業の店舗で解説します。

通常ドラッグストアはほぼ毎日商品の入荷があり、入荷した商品は売場に品出ししなければなりません。

繁盛店ほど入荷する商品は多くなります。

12時間営業の店舗だと少なくとも納品は半日で終わらせ無ければ、店舗は円滑にはまわりません。

納品を半日で終わらせるのって結構大変なんです。従業員の力量に依る部分も多くなってきますし負担も大きくなります。

しかしこれが24時間営業の店舗の場合はどうでしょうか?

同じ納品量だとすれば、単純に作業時間を12時間営業の店舗の倍の時間を取れます。

1人当たりの仕事量負担を半分にできるということです。

社員の場合は「どうやって円滑に店舗運営をするか」を常に考えなくてはいけません。

その際にどうしても作業時間の問題が降り注ぎます。どうやっても営業時間は有限で、時間が足りない事が多々起きます。

営業時間が長ければ、それだけ作業時間を作るチャンスが生まれます。仕事の計画を立てやすくなるということです。

とはいえこれはあくまで「一人当たりの業務負担」の話です。業務量の絶対量は営業時間が長くなるほど増えるので注意です。

チャレンジできる

営業時間が長ければ、それだけ仕事で挑戦できることも増えます。

24時まで営業している店舗では、飲み会後のお客様や残業終わりの疲れきったお客様、といった新たな顧客層が現れます。

また従業員の働く時間、従業員数も増えるので店舗のマネジャーとしての管理能力もより鍛えることができます。

営業が早く終わる店舗では発生しないことですね。

たしかに営業時間が伸びると大変なのですが、仕事のスキルアップとしては勉強できる事が沢山あります。

仕事をガンガン覚えてスキルアップして出世したい!という方は色々チャレンジできる絶好の好機です。

デメリットについて

デメリットはただ一点です。

「生活が不規則になる」

これに尽きると思います。たった1つですが、人によってはかなり深刻な問題ですよね。

社員は人が少ない時間に出ることが基本的には多いです。例えば夜の時間帯は学生のアルバイトが多くなりますので、どうしても店舗の責任者対応ができる従業員が少なくなります。

必然的に社員は夜の遅い時間、閉店までの時間を働く事が多くなります。

23時まで営業の店舗ならば、閉め作業を終わって店舗を出るのが23時半くらいになりますね。

通勤に1時間かかる場合は自宅に帰ってくるのは、日付が変わった後になります。

今まで規則正しい生活をしていた型にとっては中々つらい生活サイクルになりますよね。

店舗によってピンキリ

正社員はシフト制なので配属された店舗によって出勤する時間は変わってきます。

朝の人員が足りてなければ早番が多くなりますし、不足の穴埋めで出勤時間がバラバラになる場合もあります。

休みが曜日固定だったり、不規則だったり。

店舗によってピンキリなのが実情です。こればかりは配属された店舗次第です。

しかし私の経験上、やはり小売業であるドラッグストアの勤務シフトは楽ではないです。

一般企業のような規則正しいサイクルで生活できるシフトは、ほんの一握りの店舗だけかと思います。

ドラッグストアで働くのならば生活リズムが不規則になることは覚悟しなければいけません。

企業の選び方が大事

「ドラッグストアで働くなら毎日終電帰りかぁ…」

と、憂いてしまう気持ちもわかりますが、企業選びによってコントロールする事ができます。

ドラッグストアは企業によって打ち出している経営戦略が全然違っていて、それは営業時間にも大きく現れます。

「夜中まで働いて少しでも多く稼ぎたい」「色々な経験をして能力を磨きたい」

こういった考えならば営業時間が長い店舗の多い企業を選べば良いです。

「せめて日付が変わる前に帰りたいなぁ」

ならば21時、22時閉店の多い店舗のドラッグストア企業を選択すれば良いのです。

調べ方はとても簡単です。各ドラッグストア企業はホームページの店舗情報で各店舗の営業時間を載っけているので、それを見比べればすぐにわかります。

営業時間が長い企業は大体の店舗が23時閉店や24時閉店になってます。逆にそうでない企業は21時閉店や、22時閉店の店舗が多いです。

ホームページの店舗情報を調べれば営業時間の統計をとれば、その企業は営業時間が長いのかどうかが自ずとわかるのです。

あとは自分の希望する条件にマッチする企業を見つけるだけです。

ポイントは、遅番で閉店まで働いて帰った時に、日付を跨ぐかどうかだと思います。

生活リズムが大きく変わる分岐点が日付をまたぐがどうかです。

もし少しでも生活リズムを少しでも整えたい場合は21時、22時閉店の多い店舗の企業に就職してください。

逆にドラッグストア社員として色々な経験をして勉強したければ営業時間の長い企業を選択してください。

ひとつの意見として参考にして頂けると嬉しいです。

ある程度営業時間から企業を絞り込めたら、転職成功率を上げる為に転職サイト、転職エージェントを使っていきましょう。

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