私は現役のドラッグストア正社員で10年以上店舗勤務をしています。
そして私の妻も同じ会社で薬剤師として同じく10年以上、薬局で調剤業務を行なっています。
人の入れ替わりが激しい店舗業務で、10年以上働き続ける社員は全体の中でもそれほど多くないです。
女性であれば結婚、出産で一時的に業務から離れる方も多く、落ち着いてから正社員に仕事復帰する方もいれば、そのまま退職する方もいます。
薬剤師であれば正社員としてだけでなく、パートタイムでも十分な給与を得る事もできます。
男性であっても自分自身の人生で新たな夢を見つけて進路変更する方、様々な事情でドラッグストアの仕事から離れる方、色々なライフプランがあります。
10年以上働いていると本当に色々あります。
私も妻も仕事で壁にぶつかり、その度に周囲の協力や支えによって今も現役で仕事を続けられています。
なぜ今も仕事を続けられているのか?それは「周囲の方の協力」、これが全てです。
結論から言います。悩んだ時・思い詰めた時はひとりで抱え込まずに周囲に相談しましょう。
- 毎日仕事に向かう時に憂鬱になる
- 店舗まで歩く道のりが苦痛で仕方ない
- 自分でも考えられないミスを連発して自己嫌悪に陥る
- 休みの日も次の仕事を考えて全く休まらない
- 眠りが浅くて休めてる気がしない
- 休みの日も無気力
- 何をしても楽しく感じられない
- 5年後、10年後、20年後に自分がどう生きていたいか考えられない
悩んでいる時に、自分ひとりで考え込んで出した結論は非常に危ういです。
若い方もですが、年齢が比較的高く会社でも役職が高い人こそ相談できる相手が少ないような気がします。
人は悩んでいる時はどうしても視野が狭くなります。その状態で考える結論は本当にあなたにとっての最善でしょうか?
時には転職がベストなケースもあります。しかし転職しても問題が解決しない場合もあります。社内で相談して配置替えで解決する事だってあります。
「仕事が嫌だ!」→何が原因でそう感じてるかわかっていますか?
「このままこの仕事を続けていいのだろうか?→あなたが本当に求めているものは何でしょうか?
自分の本質と向き合う疑問です。元気があって普通の状態でも答えることが難しい問題に、不安定な心の状態で答えが出せるでしょうか?
今回の記事では私と妻が仕事で悩んだ際に、特に助けてもらう事が多かった存在について紹介します。
この記事を通して、身の回りにはあなたを想いアドバイスをしてくれる存在が沢山いる、という事を気付いて頂けると思います。
役職、立場に関係なく仕事に悩んでいる全ての方に向けて書きます。
①両親へ相談する
仕事に悩んだ時にまず最初に誰に相談するでしょうか?
まず1番最初に両親に相談する、という方は意外と少ないのではないでしょうか?実家暮らしの方ならともかく、一人暮らしや結婚や同棲をしてる方は物理的に難しいですよね。
年齢が若い方も、ベテラン社会人の方もなんとなく恥ずかしい気持ちがあるかもしれません。
しかし悩みが深刻な場合ほど、私は両親に相談すべきだと思っています。
両親はあなたが生まれてから今まで、全て見守ってくれています。切にあなたの幸せを願ってくれている存在です。
「今この職場を抜けたら迷惑になる」「こんな事は職場で言えない」
こんな悩みを吹き飛ばす、遥かに深いアドバイスを絶対にくれます。両親は一時的で短絡的なアドバイスはしません。
あなたの過去を知っているからこそ、今のあなたの状態を把握できて、どうすれば今後1番良い選択をできるかを考えてくれます。
会社云々、人間関係云々ではなく「あなたの人生の幸せ」という軸で考えてくれる存在なのです。
時には「会社を辞めろ」と言われるかもしれませんし、「今はもう少し踏ん張れ」と言われるかもしれません。しかしそれは両親があなたの今後の為に、本当に深い愛をもってアドバイスしてくれる事です。
母親はあなたの声を聞くだけで、今あなたがどういう状態か察する事ができます。もしかしたらあなたが何か悩んでいる事にとっくに気付いているかもしれません。
父親はあなたが心が弱っている状態では思いつかないような、力強いアドバイスをしてくれるでしょう。そして時には冷静に地に足のついたアドバイスもしてくれるでしょう。
私も妻も実際に何度も両親に助けられています。思い詰めて仕事を続けるかどうかすら判断できない程弱った時に、両親の言葉に力をもらっています。
やっぱり自分の倍以上の人生経験のある両親の助言は、深くて愛があって腹にスッと入っていくんですよね。
両親の暖かい言葉は愛のビンタみたいです。一瞬で悩みの全てを吹っ飛ばすほどの威力があります。知らないうちに涙が溢れてきます。
相談できる方は、是非両親に仕事の悩みを相談してみましょう。深刻な悩みであればあるほど両親に相談しましょう。話を聞いてもらいましょう。
②配偶者や恋人、親しい友人に相談する
「何となくいきなり両親には話しにくい」そんな方は、身内の心許せる相手でも全然良いんです。というより皆様も実際に相談する相手として多いかと思います。
両親には物理的に相談する事が難しい方もいらっしゃるかと思います。
仕事のちょっとした愚痴程度であれば、身近の親しい人に相談できればベストです。
繰り返しになりますがやってはいけない事は、ひとりで抱え込んでしまうことです。最初は少しのモヤモヤが、どんどん成長してしまい最終的には手に追えなくなります。
悩みは口に出すことで、自分の頭も整理されます。また話す事で精神的なストレスを減らすこともできます。
- シフトが遅い時間ばかりでつらいなぁ
- 職場の〇〇さんとなんか合わない
- 業務負担をもう少し軽くしたいなぁ
- 自由に休みをとりたい
- 立ち仕事疲れる
こんな些細な愚痴でもいいんです。働いているとストレス源になる事が幾つも発生します。ひとつひとつは大した事ないストレスも、複数まとまると深刻になります。
早いうちに口に出してしまって心を軽くしてしまいましょう。
仕事の話以外にもプライベートで心躍る話しができて、心が軽くなるのであれば全然オッケーです。
一時的な気晴らしでも何となく心のモヤモヤが晴れる事ができればそれで十分だと思います。
心が軽い状態でこそ心の奥で悩んでいる事の解決に向けての名案が浮かんできたりするものです。
職場に友人がいればベスト
また「親しい友人」にはプライベートの友達だけでなく、職場の先輩や同期、後輩も含まれます。この存在がいるかどうかはかなり重要です。
仕事の悩みは同じ仕事を経験している者同士の方が深く分かり合えます。さらにアドバイスをもらえる場合もあるのです。
仕事に全く関係ない親友の「大変だったね」と、職場の尊敬する親しい先輩の「大変だったね」は重みが違うのではないでしょうか?
ちょっとした愚痴は口に出すことで心は軽くなります。
しかしその愚痴が仕事のやり方に関するものであった場合は、ひたすら愚痴を言っていても問題は解決しません。前向きな解決策も必要となります。
職場の友人は貴重です。あなたの辛さを理解した上で、自分事として考えて何か具体的なアドバイスもくれる可能性があります。
様々な価値観を持った従業員が働いている小売業だからこそ、あなたと近い価値観を持った人がいて親しい友人になれる人がいる可能性があります。
幸運にも既に親しい友人が職場にいる方は、どんどん頼っていきましょう。もしかしたらあなと同じ悩みを持っていて、解決する為の協力者になってくれる事だってあります。
心も軽くなり問題の解決が早まる可能性があります。かなりメリットが大きいかなと思います。
③客観的な視点を持つプロに相談する
プロの転職キャリアアドバイザーの事です。
「え?いきなり転職の話?」
と驚かれた方もいるかと思います。
もし仕事そのもので悩まれている方、特に「本当に今の仕事のままでいいのだろうか」という具体的な悩みを持っている方にはオススメです。
仕事で行き詰まると誰しもが一瞬頭をよぎる事かと思います。
「この仕事向いてないのかな…」「もっと適性のある仕事ないかな」「勤務条件が改善できないかな」
このタイプの悩みを持った方は転職エージェント利用がオススメです。
管理職のポストに就いていて周りから相談を受ける事が多い立場の人ほど、意外と自分の事を相談する相手が少なかったりします。
実は私も、私の妻も利用した事があります。
もし今やっている仕事そのものに対して疑問を持ったのならば、一度面談は受けた方が色々と自分の見解が広がると思います。
転職キャリアアドバイザーは、転職希望者の現職の状況と本人の希望から、それにマッチする求人を紹介するプロです。
つまりあなたの悩みの奥底にあるものを見つけ出し、その悩みをどうしたら解決できるかを客観的な視点で考えてくれる存在なのです。
時には自分ひとりでは考えつかないような提案をされます。自分でも気付けない価値観も踏まえて考えてくれます。状況によっては「転職は今はするな」という事も言われます。
もし職場の親しい人だったら、あなたが転職するか悩んでたら多少引き止めてくれると思いませんか?
人間は情で動きますから、「ここまで一緒に頑張ってきたんだ。もう少し一緒に頑張ろうよ」って気持ちになるんですよね。それはそれで嬉しい事です。
けれど転職キャリアアドバイザーは「あなたの本当に求める事」を実現できる環境を、幾つもの選択肢から客観的なプロの視点で提案してくれます。
具体的な転職するかどうかは勿論、あなたが本当に求めている事は何かを、カウンセリングという形で一緒に考えてくれます。
職場で周囲とうまくコミュニケーションが取れず、「日常会話すらもしんどい」って方もいるでしょう。
人間関係がうまくいってない環境の方は仕事関連の相談事を周囲に話すハードルもかなり高くなります。しかし仕事の根本的な悩みこそ職場の上司などにした方が良いアドバイスはもらえそうですよね。
そういう方こそ一度プロのアドバイザーに相談してみたら良いと思います。仕事として話を聞いてくれる客観的な存在の方が、逆に話しやすいことってあります。
繰り返しですが、やってはいけない事はひとりで抱え込み延々と悩む事です。まずは悩みを口に出すことです。うまく話せなくて大丈夫です。
数多くの転職希望者の話を聞いているプロのアドバイザーはしっかりあなたの話を聞いて整理してくれますよ。
妻の体験談
普段利用する機会も無くイメージも沸きづらいと思うので、今回は実際にキャリアアドバイザーを利用した事のある妻の体験談をお話させて頂きます。
私の妻は薬局で薬剤師として調剤業務を担当していて、当時は管理薬剤師としてある店舗で勤務していました。
管理薬剤師というのは薬局全体の管理者の事です。店舗の管理者が店長、薬局の管理者が管理薬剤師です。
調剤業務は見本となって行います。さらにシフトの作成や従業員の教育も行いますし、何かトラブルがあった際は管理者として責任者対応もしなくてはなりません。
会社から数値的な目標も課せられる立場で、やりがいも多いのですが精神的負担も多いポジションです。
当時その店舗は薬剤師にかなり人件費を使っていました。とにかく残業が多かったんです。必要な残業もありますが、この店舗は薬剤師の仕事の取り組み方に問題がありました。
妻が行ったら10分かからず終わる調剤業務が、その店舗の薬剤師は平気で20分以上かかっていました。業務の手順や、そもそものスピード感など原因は様々です。
妻は配属される際に「とにかく残業を減らし人件費を抑えてくれ」と上から指示を受けます。
歴代の管理薬剤師がどうやっても達成出来なかった事です。妻は考えました。「問題は何なのだろうか」。
働く薬局の従業員を観察しながら仕事をしていると、ある根本的な問題が浮かび上がってきます。
「患者様を待たせる事が当たり前になっている」
接客業の意識の低さ
周囲の薬剤師を見ていると、患者様をどんだけ急いでそうでも、待たされすぎてイライラしてる患者様がいても、全く作業スピードも接客態度も変える様子がありませんでした。
常に自分のペースで作業をしている状態です。しかもゆっくりと。
ドラッグストアの調剤業務は接客業の一面も持ち合わせています。待ち時間を減らすという事もサービスの一環です。その心持ちがごっそり抜け落ちてしまっていたのです。
意識の低さは投薬時の患者様の接し方にも現れます。
とにかく淡々と薬の説明をするだけでした。散々待たせた患者様に「お待たせして申し訳ございません」の一言もありません。
何か患者様は問い合わせがあった際にも「それは病院で聞いて」みたいな感じの対応だったそうです。
とにかく自分ペースの仕事が目立つ。極めつけは平気で開局遅延を起こしてしまうというものでした。
大抵薬局の朝は開局時間に合わせてシステムの準備をしたり、先日までの投薬状況を確認したりして、お客様とのお約束である開局時間にはきっちり薬局を開ける事が当たり前です。
しかし「今日は家出るの遅れた」とかで数分ではありますが、当たり前のように開局が遅れる事があったそうです。
私もそれを聞いた時は耳を疑いました。
管理薬剤師が見本になる
そんな状態がずっと続いている薬局です。過去の管理薬剤師も口頭注意は行ってきてますが、今まで改善が見られませんでした。
そこで妻はまずは自分が見本になり「こういう働き方もできるんだよ」という事を見せる事になりました。
もともと妻は仕事のペースも早い方で普通の薬剤師よりも残業もかなり少ない方でした。というより早く家に帰りたい気持ちが強く、そもそも残業を嫌っていました。
仕事の早い妻が加わっただけで薬局の雰囲気が大きく変わります。性格が根っから明るい人柄もありますが、まず従業員達の作業負担が軽くなります。
同じ時間で倍近く作業できる妻が入ったのですから、必然的に他の薬剤師の業務量は減ります。他の薬剤師もペースはゆっくりでも少しずつ1つ1つの仕事を丁寧にやるようになります。
妻はとにかく自分から患者様の処方箋を受け付けて、圧倒的なスピードと作業量で仕事を処理していきます。周囲も少しずつですが、そんな妻の姿を見て引っ張られていくようになります。
その結果、薬局の人件費にとんでもない変化が起きます。
配属されて1ヶ月目で妻は薬局の人件費を半分近くまで抑える事に成功します。これはドラッグストアでは普通考えられない事です。
それと同時に今までがどれだけ薬局が残業をしてしまっていたか、が浮き彫りにもなりますが。
とにかく妻は自分が積極的に見本となる働き方をする事により、単純に薬局全体の仕事の処理スピードを上げて、働く従業員にも少しずつ心境の変化をもたらしました。
好調なスタート…しかし妻に変化が現れる
前向きに真摯に働き続ける妻の姿を見て、徐々に従業員達も心を開き始めて、色々な胸の内を話してくれるようになります。
薬局の従業員の問題点ばかり今まで挙げましたが、働いている従業員達もそれぞれ悩みは抱えていました。
こんな状況の薬局だからか、今までどの管理薬剤師も常にイライラしててまともに報連相ができる環境では無かったんです。薬局全体でうまくコミュニケーションが取れてなかったという事です。
妻は明るく、ざっくばらんな性格もあり従業員とコミュニケーションを取りまくります。そうしているうちに従業員同士の連携も生まれ始めます。薬局は良い変化が次々に現れます。
全てが順風万端に見えました。しかし本人も気づかないうちに妻の体力的、精神的な限界が突如訪れます。
ある朝、いつものように妻が出勤するために自宅で準備を始めようとすると強烈な胃の痛みを感じるようになります。
「食べ過ぎかな?」と最初は思ったそうです。しかし胃の痛みは日を追うごとに強くなります。そしてついには心臓が圧迫されたような感覚が起きて常に息苦しさを感じるようになります。
当時私と妻はまだ婚約しておらず別々に暮らしていました。たまの休みに会う事はあったのですが、日に日に体調は悪くなっていたように見えた事を今でも覚えています。
負担が限界を超えてしまっていた
妻の体調不良の原因は、「妻自身のキャパシティを超えて働いてしまっていた」ことにあります。
妻は相変わらず人の倍のスピードで仕事をしつつ、管理薬剤師としての薬局の管理業務もこなしていました。シフト管理や、本部の指示事項を薬局に落とし込む仕事ですね。この時点で薬局内の誰よりも物理的な負担は大きかったです。
改善の兆しは見られるものの、まだ薬局内はトラブルは頻繁に起こっていました。良くなっているとはいっても急には100点満点の仕事にはなりません。
患者様とのトラブルも多かったですし、その度に妻は管理者としてクレーム対応をしていました。
また薬局の従業員との関係性を築けたゆえに、従業員からの相談事も増えて、ひとつひとつ真剣に取り合って一緒に解決していました。
妻は調剤業務を誰よりも積極的に行い、常に管理者として気を張り、さらには従業員のサポートも行っていたのです。
妻ひとりの負担が大き過ぎて、自分でも気付かないうちに体力、精神の限界を超えてしまっていたのです。
今まで限界を感じた事ない妻はそれでも働き続けます。そして遂に職場で目眩が頻発するようになってしまいます。
まともに立っている事ができない状態に、ついに妻は自分が限界を迎えている事を悟ります。
「このまま働いてたら体が壊れる。もうこの仕事は自分には続けられないのかもしれない。」
キャリアアドバイザーと出会う
命の危機さえ感じていた妻の行動は早かったです。それほど追い込まれていました。まずはドラッグストアの競合他社へ転職するか、病院調剤に切り替えるかをすぐに考え始めます。
薬学部卒の同級生の友人が多かった妻は、色々な職種に就いている薬剤師仲間から話を聞きます。しかし中々具体的な解決策は見つかりません。
そんなある日、とある友人に相談していると「知り合いに転職サービスのアドバイザーいるけど相談してみたら?」という提案をされました。
これまではあくまで同業関係者に話を聞いていた妻ですが、ピンとくる話がありませんでした。「話を聞くだけなら無料だし」という気持ちでアドバイザーを予約する事に決めました。
予約自体は簡単で、妻の場合は電話で相談して面談する日程を決めて、あとは約束した時間に行くというだけでした。
まずアドバイザーの方はひたすら聞きに徹します。妻の今までの入社からの経緯、そして現状はどうなっているのか。さらには妻は何がしたいと考えているか、どう働きたいのか、将来どうありたいのか等を細かく聞き取りされたようです。
ひとつずつ段階的に話していく事で、徐々に頭の中が整理されたような気がした、と妻は言っていました。そして妻の望んでいる事も見えてきました。
キャリアアドバイザーの提案
妻の状況と胸の内に秘めた希望を洗い出したアドバイザーの提案は、妻からしたら驚くべき事でした。
「(妻)さんの場合は転職したからといっても根本的に解決される問題ではないかと思われます。」
「ドラッグストアの薬剤師としての働きがいは感じていますし、病院や研究職への転職は考えなくて大丈夫です。」
「また管理者としての出世意欲はそれほどありませんが、決して今の会社が嫌いという事でもなく、むしろ今の回収のまま薬剤師として働けるならば、そちらの方が良いかと思います。」
「ですから、(妻)さんが今できる最善の選択は、配置替えを希望して別の薬局に異動させてもらう事です。」
「これ以上今の薬局の環境で仕事を続けると体を壊しかねません。もし配置替えの希望が通らないのならば、その時は転職を改めて検討する。それで大丈夫かと思います。まずは上に相談してみてください。」
キャリアアドバイザーの提案は、今の会社で別の薬局に異動させてもらって様子をみようという事でした。
「相談」はひとりでは考えつかない選択肢を与えてもらえる
妻はアドバイザーの提案に、最初驚いたそうです。アドバイザーの仕事は相談者を転職させる事です。だから幾つかの企業への転職を勧められると思っていたそうです。
しかし提案は今の会社で様子を見る、というものでした。妻は最初は驚いたものの、この提案に深く納得しました。
たしかに会社自体が嫌という訳ではなく、今の環境がとにかく負担が大きいという話だったからです。
追い込まれ過ぎていて上の者に相談するという発想が無くなってしまっていたのです。これまでに今回ほど追い込まれた状況は無くて、選択肢を知らなかったという事もあります。
結果として、妻は調剤のエリア長にすぐに相談をして無事配置替えをしてもらいました。上司も妻が無理をして頑張っている事は薄々気付いてくれていて、対応はスムーズで素早く行っていただきました。
異動先では負担もグッと少なくなり、妻は少しずつ回復していきました。あともう少し対応が遅れていたら、もしかしたら妻は限界を超えて仕事をできない状態になり休職していたかもしれません。
すぐ対応してくれた本部もですが、何よりその選択肢を与えてくれたキャリアアドバイザーに妻は今でもとても感謝しています。
目の前の利益だけでなく、悩んでいる相談者の奥深くの願望を見つけ出し、広い視野を持ったアドバイスをできるキャリアアドバイザーは本当に職に関するプロだと思います。
【最後に】ひとりで抱え込まない事
今回は主に妻の体験談を記事にさせて頂きました。いかがでしたでしょうか。
妻の体験談で良かった事は、まず周囲に相談ができた事だと思います。あのまま胸の内に悩みを抱えたまま延々と仕事を続けていたら、おそらく今後の薬剤師人生に営業を及ぼす肉体的、精神的ダメージを負っていたはずです。
そして悩める現状を打破する為には、周囲の助けがどうしても必要になります。今回の体験談では幸運にも、周りの方が妻の助けになってくれる方ばかりでした。
薬局の従業員達も妻に頼りきりではなく、自分達でも何とかしようと頑張ってはくれていたんです。ただ妻のキャパオーバーが先にきてしまいました。
そして周りに相談して選択肢を得て、本部側の方に対応してもらうことで乗り切る事ができました。もし周囲の助けを得られない状況であれば、転職という選択肢も発生していたかと思います。
皆さまも悩みを抱え込まずにまずは相談しましょう。両親に親友に、必要であれば客観的なアドバイスをもらえる相手に。
現在仕事に悩んでる方が、気持ちを少しでも軽くして、人生が良い方向に進むことを切に願っています。
もし転職サービスに興味持った方は以下のリンクからどうぞ。幾つかのサービスに登録して比較してみる事もオススメです。
転職エージェントをもっと知りたい方はこちらの記事がオススメです。
もし転職を検討されている方がいましたら、当ブログ内の転職活動記事はこちらにまとめてあります。
ドラッグストアへの転職希望者向けに書いてますが、転職活動全般についてどの方も理解できるようになってます。
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