意識低いドラッグストア社員=ふくのしま
初めまして。ふくのしまと申します。
私は現在、ドラッグストア正社員として働いています。
私の経歴としましては・・・
- 東京電機大学入学
- アルバイトで小売業を体験する
- 小売業に興味を持つ
- 新卒でドラッグストアに就職
- 店舗で色々失敗しながら10年間勤務
- 店長を降りたくなる
- 店長を降りて平社員になる
- ブログを始める(今ここ)
私は10年間の勤務中に店舗で知り合った、同じく正社員の女性と結婚し、都内で2人で暮らしています。
妻も現役で正社員として現場で勤務していて、結婚生活はかれこれ5年目になります。子供はまだいませんが、将来的にほしいね・・・なんて事を妻と話しながらゆる~く生活してます。この日々のゆるい時間に幸せを感じています。
今の正社員分の給料は手取りで22万前後です。年収から時給換算すると1時間当り大体2,100円という計算になります。小売業で働いている方からすると「全然良い給料じゃないか?」と思われる方がきっといると思います。
店舗にもよりますが比較的休みは小売業の中では取りやすいのかな、という印象があります。勿論土日が必ず休みになる!とかそういう事はないですが。
働き方さえ工夫すればワークライフバランスも取りやすいです。それは私が証明できているかなと思います。
仕事が切羽詰まっていたらこのようなブログに時間をかけることなんてできないですからね。
ドラッグストアに関する様々な情報は記事にさせて頂きます。皆さまそれぞれ自分に合った記事を読んで頂けると嬉しいです。
ここでは自己紹介ですので私という人物を知ってもらう為、ふくのしまの10年間の数々の失敗談について語ろうかと思います笑
こんな私でも正社員としてやれている、という安心感を持って頂けたら嬉しいです。
東京電機大学に入学する
まず私はゴリゴリの理系学生で、将来はエンジニアになろうと考えていました。
理由は単純で将来的にIT業界は安泰だと思ったからです。昔から特にこれがやりたい、といった事もなかったので、リストラされにくい環境で働ければいいかなぐらいしか考えてませんでした。
ゲームも好きで、何となく将来はここに関われたらいいな、ぐらいの気持ちでした。
実際にパソコンを使った勉強はどれも新鮮でした。独特な世界なので難しい話も多々ありましたけどね。
大学もある程度は同じ志を持った学生が集まるので、周囲の友達とも好きな物も似ていて割と楽しくやれていました。
アルバイトで小売業を知る
私は授業料の支払いは自分で行うと両親と約束していたので、学校の時間以外でお金を稼ぐ必要がありました。
そこで始めたのがアルバイトでした。
私の場合はデパ地下の惣菜店とカフェを掛け持ちしてました。どちらも周囲の人に恵まれとても楽しく働かせて頂けました。
私はアルバイトは初めてだったので、ここで小売業を知る事になります。
やってみて衝撃だったのが従業員もお客様も、普段自分が触れ合う機会が全くない人ばかりだった事です。
皆様も経験あるかと思いますが、学生の付き合いって基本は自分と同年代で、自分と近い雰囲気の友達ばかりと付き合うんですよね。
大人との付き合いって家族か親戚、学校の先生ぐらいとしか会話した事なかったです。
世間的には本当にヒヨッコの私がいきなり年齢も性別も生活環境も全く違う人達の中に飛び込んだわけです。
引っ込み思案な性格もあり、最初は海外にでもきたような感覚でした笑
そしてアルバイトをする中でもっと驚いた事がありました。自分が意外と接客業がやれたことです。親切な周りの助けのおかげですけどね。
私は仲が良くなるとよく喋るけど、初対面の人やそれほど関係が深くない人とは当たり障りない事しか話せないようなタイプでした。
そんな私でもバイト中は不思議と色々な人とコミュニケーションとれて、仕事はすんなりとやれてました。
ドラッグストアに就職する
なんだかんだでアルバイトは続けられて大学も4年目に突入する時期になりました。
ぼちぼち就職活動を始める時期です。
ここで私は大学で学んでいるIT系でもなく、アルバイトしてる飲食系でもなく、ドラッグストアへの就職を目指し始めます。
なぜ!?って感じですよね笑
私はアルバイトの経験から大学3年生に入る頃には小売業を目指そうと思ってました。
何が楽しかったというと、色々な人との関わりが楽しかったんです。
それはお客様や、一緒に働くスタッフ、バイト中に関わる人全員です。
同じ大学生でも学部が違うと全然自分とキャラクターが違います。パートの主婦の方はとても大人に見えました。バイト先の店長には仕事上がりにご飯を奢ってもらったりもしました。
そういう人との関わりを通して、私自身も刺激を受けて、どんどん新しい自分に変わっている実感がありました。
こういう経験が今まで全くなくて、私にはとにかく新鮮で、もっとこの経験をしたいと思うようになってました。
しかし1つ不安な点がありました。
小売業の不安定さです。さすがの世間知らずの私でも小売業は働くには大変だということは感じでました。
体力的には不安は無かったです。とにかく安定して仕事があるかどうかが、私にとって重要でした。
安定性=専門性だと私は考えていました。
専門性があるという事は限られた特定の人しかできない。つまり人手が少なく安定してるという考え方でした。
…という理由で私は医薬品という専門性のあるドラッグストアを選ぶことになります。
シンプルといえばシンプルですが、浅い考えで就職を決めたなと今でも思います笑
理系の工業大学からの就活でしたが、意外とトントン拍子に就活は進みました。
ドラッグストアに就職したいという気持ちは本物でした。
主要なドラッグストア企業の説明会には全て参加して、面接の実践経験を積む為に選考にも次々に参加しましたね。
その積み重ねの成果か、無事にとあるドラッグストアの会社から内定を頂くことができました。
入社後の新入社員研修。まず思った事。
私の入社した会社は、まず入社後に1ヶ月の本部研修がありました。
新入社員が本社に集まって、ビジネスマナーやら会社についてやら勉強する研修です。
その内容が終わると実際の店舗業務をロールプレイで学んだり、各メーカーの方が本社に来て頂いて商品の勉強会をしたりします。
研修内容は1ヶ月にも及ぶもので手厚くやってもらえてるな、と凄く感謝した記憶があります。
実際に店舗配属後にも役に立つ内容が多かったですね。
しかしそれよりも研修でまず感じた事。
同じドラッグストアに入社する同期のキャラがみんな個性豊かだな、と思いました。
私の同期は50人ほどいたのですが、びっくりするくらい同期が個性バラバラだったんですよ笑
年齢も23〜30代でバラバラ、私の会社の研修は新卒薬剤師も一緒でしたので研修後の配属先もバラバラです。
仕事に気合入りまくってる人、物静かな人、いつもなんか楽しそうな人、神みたいな優しい人、根は優しいけど言葉遣いがヤンキー、何かとウケを狙うお笑い芸人みたいな人。
同じ仕事を志す同期って、もっと何となく雰囲気が似てるメンバーが集まるものだと私は思ってました。
私はまずこの個性豊かな同期達が集まった事に衝撃を受けました。
しかしキャラはバラバラですが、みんな心の中では「俺らは同期だ」という共通認識があります。
心のどこかで同期の力になってあげたいって気持ちが、この1ヶ月で芽生えてるんですよね。
同期の絆って言葉がありますが、それは本当だと思います。
特に仲良くなった同期が1人います。家も近くで休みの日に一緒に遊び行ったりするくらいの仲でした。
後々、私はドラッグストア社員を辞めるか続けるか本気で悩む事態に陥ります。そしてその窮地をこの同期に救われる事になります。
意外と順調なスタートを切る
1ヶ月の研修が終わると、いよいよ店舗に配属になります。
同期達もバラバラになります。私のエリアは配属された新入社員私のみでした。少し心細く感じた事を覚えてます。
最初の出勤日を店長と電話相談して決めて、いよいよドラッグストア人生の初日を迎えます。
もともと飲食のバイト経験があるので、お客様の前に立つ事は全く緊張してませんでした。
それよりも店舗の従業員との関係性を、どう築いていけば良いかが不安でした。
私は店舗業務を円滑に進める為には、従業員との関係性が重要だと、何となくですが理解してました。
とはいえ新入社員は実務的にはまだ何も出来ません。
私は店長、先輩社員、パート、アルバイト、店舗の全員に「教えて頂き本当に感謝です!」というスタンスで接する事にしました。
皆様、良い人ばかりで凄く親切にしてくれました。本当に今でも感謝しています。
初日に感じていた不安が嘘のように人間関係は全く悩みがなかった新入社員時代でした。
新入社員の私の業務が基本レジと品出し、空いた時間に担当の売場業務をしていました。
業務内容自体は初めて知る業務ばかりで楽しかったですね。
しかしながら、初めての社会人経験。自分でも予想外の悩みが突如発生します。
それが仕事内容に関する悩みでした。
私が当時配属された店舗は大手ショッピングモールのテナント店でした。
ショッピングモールの力は凄まじくてお客様が多く来店されて活気がある店舗でした。
そして次に配属された店舗は大きな商店街立地の路面店でした。
こちらも街自体の賑わいが凄い地域で必然的に店舗も繁盛していました。
何が言いたいかというと新人の数年間、私はかなり売れる店舗にいたということです。
そういった店舗に新人が入るとどうなるか。
仕事がレジと品出しばかりになります。
業務内容がアルバイトと同じ?
繁盛店あるあるなのかわかりませんが、私の新入社員時代は常に店舗が人手不足でした。
不足していたのはパート・アルバイトです。
レジ、品出しはドラッグストア業務で毎日発生する固定業務になります。
通常はそういった業務はパート・アルバイトを採用して教育して任せます。
社員は業務をパート・アルバイトに任せる事により自分の仕事の時間を確保します。
しかし私の配属された店舗では固定業務をこなす従業員が圧倒的に不足していたんですよね。
そうなると不足してしまう業務は社員が行うしかなくなります。
店長や先輩社員は店舗運営の為に、それぞれ固有の担当業務を持っていました。
人手が足りないと業務が徐々に溜まっていき、業務に追われる感覚が強くなります。
店長達も相当なプレッシャーだったかと思います。
そんな状態の店舗です。
私はまだ経験もスキルもヒヨッコの社員。少しでも店舗の役に立つ為には、人手が足りてない業務を自分がやるしかないと思いました。
それが今の自分にできる最も価値ある事だと。
実際のところ、シフトを組む為には社員がバンバンレジを打たないといけない状況でもありました。
1日の勤務の8割は品出しとレジでしたね。残りの2割で担当売場の発注やら売場作りをしてました。
この状態が入社してからおよそ3年間続きました。
私が行っていた業務だけで判断すれば、「沢山シフト出るアルバイト」という表現が最も当てはまります。
正社員として成長していなかった
「なぜ自分は社員として入社してずっとパートアルバイトのような事をしているのだろうか?」
というような事を悩んでいたかと思いきや、当時の私はそんな事は全く考えてませんでした笑
店舗を回すために自分がレジを打ち品出しをする。それにより店舗の力にはなれていました。
店長や従業員達と毎日終わるわけないの業務量を愚痴をこぼしながらやる。
その状況をどこか楽しんでいて、満足している自分がいました。
これが良くなかった、と今では思ってます。
レジと品出しを繰り返す毎日に何も疑問を持たなくなっていました。
なんというか学生のアルバイト時代とやる事があまり変わらなくて、社会人としての意識が全く成長していなかったんですよね。
その時の私は店舗の従業員と仲良くして、会社の指示する業務を何となくやってるだけでした。
「人との関わりに興味がある」私が小売業を目指す事になったきっかけです。
新入社員時代は、仕事云々よりもとにかく店舗従業員の皆で愚痴を言い合い、ふざけ合いながら働く事が楽しい!それが全てでした。
業務自体は結構ハードだった
この段階まで奇跡的に店長も先輩社員もパート、アルバイトも全員良好な関係を築いて仲良い人ばかりだったんですよ。
飲み会はもちろん、休みの日に一緒に買い物行ったり、山登りとかも一緒に行った人もいます。
ですが業務自体にもツライ部分も当然あります。
レジと品出し、一言で済ませると楽そうに見えますが毎日1日の大半を費やすと疲労は半端なかったです。
お客様が来店されて買い物をされる度に発生する、半永久的に終わりがない作業ですからね。
客足が遠のいた僅かに空いた隙間時間に、さらに売場の管理業務を行わなければいけません。
この売場管理業務にも莫大な時間が必要になります。
発注、売場変更、在庫整理、販促…他にも色々あるのですが、とにかく業務の幅が広い。そしてどれも時間がかかる。
1日の大半がレジ、品出しの私は到底時間が足りず、早出やサービス残業はしまくっていました。
恐ろしい事にこういった状況は私だけでなく、社員は皆様そんな感じだったという事です。
これがずっと続けばまともな人間であれば、精神的体力的にも疲れてきて、不満や疑問のひとつでも持ちそうなものですよね。
けれど私は周囲の方に恵まれています。
本当に人の気持ちの力って強力で、信用できる仲間がいるだけで全ての事を肯定的に捉える事ができます。
初めての管理業務
入社から3年間経った頃から私は店舗のシフトに関わったり、店舗全体の売場作成の計画を立てたりという業務が増えてきました。
プレーヤーからマネジャーの仕事が徐々に増えてきました。
私のスタンスは「自分と皆で協力してワイワイやる」です。つまり自分自身も体を動かさないと仕事してる気にならない性格だったんです。
マネジャーはご存知の通り体より頭を動かす仕事です。自分が動いてしまうと負け、みたいな所があるわけです。
厳密にはプレーヤーとマネジャーの両方の動きをする事だって不可能ではないです。理論上は。
しかしマネジャーの仕事はとにかく時間がかかるものが多い。プレーヤーの仕事もしてしまうとマネジャーの仕事の時間が足りなくなる、が正しい表現ですね。
どちらかというとデスクワークも多くなりますし、自分が直接売場に出て何かをする機会も減っていきます。
私は自分自身が作業してこそ仕事、という感覚があります。マネジャーの仕事が最初はとにかく違和感だらけでした。
マネジャーの仕事(シフト管理)
ドラッグストアのマネジャーの業務は裏方の仕事が多かったです。
まず最初に私が任されたのはシフト作りです。私の会社では月間シフトと日別シフトという2種類のシフトを作成して、従業員の出勤管理を行なっていました。
月間シフトは月毎に○月○日の何時からどの従業員が出勤するかを決めるものです。曜日毎に客数の増減があるので、人手不足・人時過剰にならないよう出勤人数をコントロールします。
日別シフトはその名の通り1日の流れを決めるシフトです。出勤した従業員がどの時間にどの業務を担当するかを決めます。
店舗毎のパターンはある程度決まっているので、その型に合わせて作れば不慣れな私でも作る事ができました。
本来はかなり奥が深い作業です。利益をあげる為には売上と経費のバランスが大切です。シフトでいかに人件費の適正化を図れるかが、管理者の腕の見せ所です。
しかし当時の私は「事務作業にあまり時間をかけたくない」という気持ちが強く、特に何も意識せず流れ作業としてやっていました。
もう一度強調します。本来は奥が深い作業です。店舗の数値分析も必要ですし、シフトは人が関わる事です。
カネ、ヒトの2つの管理能力が必要な仕事です。
マネジャーの仕事(数値分析)
私は当時まだ副店長でしたので、完全にマネジャーの仕事しかしていなかったわけではありません。
自分の発注担当を持ち、売場担当者と店舗管理を半々という比率で行っていました。気持ち的には売場担当者の意識が8割でしたが…。
そんな心持ちで働いていたので数値分析は二の次になってしまっていました。
ドラッグストアは小売業の中でも働きやすい
10年間小売業の最前線である店舗で働いてきました。その私の結論がこれになります。
小売りといってもピンキリです。はっきり言います。私の働いているドラッグストアは数ある小売の中でもホワイトと言えます。給与面でも待遇面においても、しんどい業界は幾らでもあります。
そこを理解した上での私の結論になります。