今年も早いもので1年が終わりを迎えようとしています。皆様はこの一年どのような年になりましたでしょうか。
ドラッグストアは大きな変化があった一年でした。コロナ禍がいったん落ち着きましたね。
コロナウイルスが5類に落ちた事によって、販売商品にも大きな影響がありました。また従業員もマスクが不要になったりと目に見える変化が起こった年でもあります。
しかしながら毎年変わらない事があります。年末年始のシフト不足です。
企業によって年末年始の営業スタイルは異なります。店舗休業する企業もあれば、通常営業する企業もあるかと思います。
私の所属する店舗は残念ながら後者です。エリアの中でも売上の高い旗艦店にあたるので、普段と全く変わらず営業します。
営業時間も同じです。時短?そんなものはありません。
そうなると毎年困る事が人手不足です。この時期は休みを希望される方がやはり多い。当たり前の事ではあるのですが。
パートさんでは、主婦の方は年末年始は家の事、親戚付き合いなどで忙しくなります。休み希望が増える事は仕方ありませんね。
あと学生のアルバイトの方も休みが増えます。一人暮らしをしてる学生さんは生活の為、普段から結構シフト出てくれてます。しかしこの時期は田舎に帰ったりでまとまった休みを取る方が増えるんですよね。
…となると、店舗は誰が出勤するのか。基本的には社員、そして通常通り出勤できる従業員をかき集めての営業となるわけです。
幸い私の店舗では協力的なパート、アルバイトが多くなんとかシフトを組めてます。しかしこれは運が良いだけで、過去所属していた店舗ではほぼ社員オンリーみたいな回し方してた店舗もあります。
年末年始は意外とやる事が多い
シフトはギリギリ、もしくは最低人数を割った状態で営業する年末年始ですが、そもそも暇になるから良いんじゃないの?と思う方いるかと思います。
ところが年末年始って意外とやる事が多いんです。
12月はドラッグストアの中でも売上が増加する月になります。それに合わせて様々な施策を各企業が打ちます。
まず年末から正月にかけてその施策の後片付けをしなくてはなりません。そして次は正月の売場準備をします。
ドラッグストアも季節感を重視します。年始に年末モードの売り場のまま放置していくわけにはいきません。
さらには通常業務も普通にやります。商品を仕入れる問屋、メーカーは意外と通常営業してるところも多く、昔に比べて納品等の物流も平常時と大きく変わらなくなってきました。
若干納品量は減りますが、働く人数も少なくなるので体感的には普段と変わらない忙しさだったりします。
企業、店舗毎のスタンスを明確にする事が大事
年末年始は休みが重なってしまう事は仕方ない事です。こういう機会でしか家族、親戚とゆっくりした時間を過ごせない方もいますからね。私も家族の時間は大事にしたいと考えているのでよく分かります。
でも店舗を運営する立場としては、できれば年末年始のシフトの偏りはできるだけ平等にしたいと思うのが本音です。
シフトについて店舗全体で話し合って、例えば休みを取る期間をそれぞれズラすとかなら良いかと思います。年末年始は連勤になるが、1月の2週目にまとまった連休が取れるとか。これなら本人が納得していれば平等な感じがします。
けれど実際はそうならない店舗も多いかと思います。もともとシフトが人員カツカツで休めない、休む事に気が引ける、結局年末年始も出勤してその後も普通にいつも通りの勤務をしている方が大勢いる事は知っています。
どうすれば平等にシフトを組めるのか。正直、これで一発で解決できるというミラクルな案は無いかと思います。しかし解決に向けて、私はやっておいた方が良いと思う事がひとつあります。
それが企業、店舗のスタンスを明確にするという事です。年末年始の営業に関して会社はどういう指針を提示しているか、それを受けて店舗はどうしていくのか。前もって店舗従業員に伝えて年末年始のシフトの在り方について共有しておくべきです。
私個人としては、年末年始に働く事そのものには抵抗はありません。会社的には年末年始も営業していく方針を打ち出していて、私も理解して勤務しています。会社の決定に同意して働いているわけで、覚悟を決めています。休んでいいよと言われると逆に戸惑うかもしれません。
しかし年末年始は経費削減で営業しません、って企業に勤めていて、今年は営業やります!急になった場合はどうでしょう。さすがに私も「今までと話が違く無いか?」と違和感を覚えると思います。
話を実際の現場であると店舗に戻します。会社、店舗の方針ってパート、アルバイトに伝わっていない事が意外と多いんです。
年末年始も全然営業します!って店舗に勤めているのに、年末年始は仕事は休みが当然でしょ!って休み希望を出す方が多くいます。会社、店舗の方針を知らないが故に、悪気なく休み希望を出されます。
もし会社や店舗の年末年始の営業方針を事前に理解していた場合、休み希望の出し方も少し変わってくるのではないかと私は思います。
少なくとも長期に渡って休みを取る場合は、それなりの覚悟を持って希望を出すようになるかと思います。事前に周りに話をして、休み希望を出しても波風が立たないようにするなどの工夫がされるはずです。
何も知らないままで純粋に休み希望をただ出すだけ、というのは当人にとってもリスクがあるかなと思います。休みが目立つと店舗でも少し浮いてしまいますからね。
そういうリスクも考えて、店長など管理者にあたる立場の方は、日頃から従業員達とコミュニケーションを取っておきたいところです。
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