【店長】ドラッグストアの仕事の大変さは店舗によってピンキリ→もう少し具体的に話します【社員】

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こんにちは、夫婦揃ってドラッグストア共働きふくのしまです。

今回はドラッグストアの店舗の違いによる業務負担について話します。

転職サイトなどや従業員クチコミなどで、働いている方のインタビューや書き込みを見たことがありますでしょうか?

会社の実情を語っているものから、会社を批判したり、愚痴を吐き出していたり…けっこう刺激的な内容も数多くあります。

その中で私は以下のような内容をチラホラ見かけます。

「仕事の大変さは店舗によってピンキリ。楽な店舗は楽だし、忙しい店舗は大変。」

実際の現場で10店舗ほど異動を繰り返してる私からすると、この内容はたしかに正しいことです。

しかしざっくりとし過ぎていてイマイチ実情が分かりづらいかなと思います。

今回の記事では「店舗によってピンキリ」この部分について深堀りさせて頂きます。

ドラッグストアの仕事の事がよく分からない方や、まだ異動の経験が少ないドラッグストア社員の方も参考になるように解説します。

前提としてどの店舗でもそれぞれ大変さは必ずあります。順調にいってるように見える店舗も必ず何か問題はあります。

問題が本当に全く無い店舗があったとしても、その状態をキープする事自体が大変です。

店長や社員は店舗にとってプラスになるように働きかけなければなりません。これはどの店舗に配属になっても一緒です。

ドラッグストアの業務の「大変さ」とは何か

ドラッグストアの大変さには2種類あります。

「精神的負担」と「体力的負担」です。

精神的負担
  • 売上など数値的なノルマ
  • 職場の人間関係

社員ならば売上の数値責任がついてまわります。売上目標のプレッシャーは常に存在するでしょう。

売上目標に対して著しく進捗が良くない場合は上司や本部から時には叱咤激励をもらう事もあるでしょう。

数値のプレッシャーを深掘りしていくと、上司との人間関係というストレスに辿り着くケースも多いです。ある意味では人間関係の負担とも言えますね。

あとは働く店舗の人間関係も、やはり悩みの原因になる事は多々あります。 

複数の従業員が働く場所が店舗です。どうしても苦手な人と関わる可能性は高くなります。

体力的負担
  • 立ち仕事
  • 力仕事
  • シフトによる勤務管理

ドラッグストアは接客業であって小売業です。店舗の仕事は長時間立ちっぱなし。また品出しも重いケース在庫を何度も運んだりします。

売場に品出しする以外にもバックルーム在庫の整理整頓の為に、倉庫に眠っているケース在庫を幾つも微移動させたりします。

またシフトによる勤怠管理が基本となります。人手不足の店舗では長時間勤務になる場合もあるでしょう。

ドラッグストアの営業時間は延びてます。遅番になれば帰宅時間も遅くなる事が多々あります。

店舗面積、立地条件による格差

ドラッグストアには都市型、郊外型と主に2パターンの店舗タイプが存在します。

どちらの店舗勤務になるかによって働き方は大きく変わってきます。

どちらにも特徴があります。大変なポイントもそれぞれです。

都市型
  • 駅から近い立地
  • 徒歩や自転車を利用されるお客様が多い
  • 売場面積は狭い

都市型立地の店舗は電車の駅から距離的に近い店舗です。お客様は徒歩や自転車で移動される方が多いです。

売場面積は狭く、食糧品や日用品の取り扱いは少ないです。医薬品、化粧品が売上のメインとなってきます。

一人当たりの買上げ点数は低いです。これから駅に向かう方が店舗で飲み物一本だけ買って行く、そんなイメージです。

客数が多い為、レジ接客の機会も多く体感的にかなり忙しく感じる事も多いです。

郊外型
  • 駅からは遠い
  • 車を利用されるお客様が多い
  • 売場面積は広い

郊外型は対照的に駅からは遠く、車を利用される方が多いです。最寄り駅にはバスを使わないと遠いです。

来店回数は都市型より低いですが、その分一回のお買い物の点数が多いです。

郊外型は売場面接が広く、食品や日用品も幅広く扱っています。

食品や日用品は買上げ点数も多いため、品出しや売場のメンテナンスの負担はかなり大きいかと思います。

店舗売上による格差

ドラッグストアの店舗業務は店舗売上によっても左右されます。売上が高い店舗は当然お客様が沢山お買い物されます。

客数が多ければレジ作業が多くなります。買い上げ点数が多ければ、その分商品の補充や発注が必要になります。

ここで注意して欲しい事は、売上が高ければ高いほど負担が大きくなるとは限らない、という事です。

売上によって経常利益が出ます。利益がどれだけ出ているかによって、店舗運営に使用できる人時数が変わってくるからです。

人時数…店舗作業にかける時間を表す。人×時間で計算できる。ざっくり言ってしまうと、この数値が高いほど店舗作業で人を多く使ってる。

店舗で使用する人時数はある程度決まっています。(決められている、と言った方が正しいかも)

人時数が高いほど作業に人を多く割いているわけですから、人件費が高くなります。売上を超過するような人件費は使えません。

この知識も踏まえて売上による店舗の大変さを解説します。

売上の高い店舗
  • 客数、買い上げ点数のどちらか、または両方が高い
  • 人は多く使える場合が多い

売上が高い、という事はよく売れるという事です。レジや品出し業務は増えます。

それだけ人手が必要という事です。飛び抜けて売上が高い店舗は、使用できる人時数が高く設定されています。

人手が多い為、作業は細かく分担されていて一人当たりの作業負担は少なくなるケースもあります。というより1人で仕事の担当し過ぎると、作業量が多すぎて大変な事になってしまいます。

売上の低い店舗
  • 人は多くは使えない
  • 客数や買い上げ点数は低い
  • 赤字店舗の場合は経費はよりシビア

売上が低い場合は客数や売れる点数も少ない為、それほど多くの人員は使いません。使いすぎると売上が経費に食われてしまうので、使えないという方が正しいかもしれません。

経常利益が赤字の場合はさらにシビアです。人以外のモノの経費もかなり細かくやりくりします。

売上の低い店舗は接客や品出しする機会が、売上の高い店舗に比べると少ないです。その代わり人手は少なく、1人当たり受け持つ業務は多くなります。

幅広く様々な業務を行わないとならないイメージですね。

実体験を踏まえた個人的感覚

私は10年以上店舗で勤務しています。様々な店舗に配属された経験から話します。

まず前提として店舗で適正な人時数、人員が確保されているかが重要です。

売上の高低、店舗立地に関係なく人手不足は地獄です。1人で大量の仕事を抱え込み、どうやっても不可能な業務量を行う事になります。

レジを打ちながら、売場で商品を陳列して、接客対応しながらパソコンでシフト管理する。全部を同時にやれないです。どう考えても無理があります。

1日だけなら耐えられます。しかしそれが慢性化して延々と続くと、体力的にも精神的にもとんでもない負担となります。

人員が適正である事が必要不可欠です。そこを踏まえての私の意見ですが…。

意外と負担が少ないのは…

売上が高い店舗

私も実際働いてみるまでは逆だと思ってました。しかし適正な人時が揃っていれば、意外と一人当たりの負担は軽かったです。

客数に対してレジ人員は必要、さらに売場業務担当も必要です。売上が高い店舗はその人時数が高く設定されています。人数を使う事が許されているわけです。

働ける頭数が多いという事はそれだけで利点が沢山あります。例えばシフト回しです。

誰かが体調不良で当日欠勤する事になった場合でも、もともとの頭数が多ければ他の従業員でシフトの穴をカバーできます。これは月間のシフト作成の際でも同じ事が言えますね。

売上の低い店舗は1日の働く人時はかなりカツカツです。その状態で1人が急に出勤できないとなると、致命的な状況に陥ってしまいます。

私も売上の低い店舗で急な人手不足に陥った際、休憩を諦めたり残業せさるを得なかった事もあります。

売上が高い店舗は従業員数も多くなるので、人と接する時間が増えます。人によってはそこは精神的に疲れる方もいるのかな、とは思います。ちなみに売上が高い店舗で致命的な人手不足が発生すると本当にどうにもならないです。

負担が大きいと思うのは…

売上が中間くらいの店舗

では業務負担が大きい店舗はどれかという話です。流れ的に売上が低い店舗になるかと思いきや、個人的には売上が中間くらいの位置にある店舗です。

売上の高い、低いは人によって感覚が違います。ここで私が言う中間とは、会社の中で月の売上合計を順に並べた際にちょうど中間くらいの位置にある店舗と思ってください。

上位40%、下位30%以外の中間30%。そこそこ売れてる店舗。ここが体力的にも精神的にも負担が大きいです。

売上が高い店舗ほど人手は使えない、しかし売上が低い店舗ほど暇ではない。人時を使いすぎれば経常利益がすぐに悪化する。

とにかく適正人時数の見極めが難しいです。利益の為に人手を少なく店舗運営をすれば、従業員の1人当たりの負担も大きくなります。

店長だけでなく地区長などの本部側の判断も重要になってきます。どこまでの利益を出せれば良しとするのか、その他にどれだけ経費を使うか。

この見極めによっては、店舗で働く従業員の負担がとんでもない事になる恐れがあります。

私もまぁまぁ売れているのに、慢性的に少ない人数でまわし続けている店舗で勤務した事あります。人が退職して足りないとかじゃなく、それがベースになっているのです。

…貴重な体験をさせてもらった、とだけお伝えしておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は店舗の大変さのピンキリについて深掘りさせて頂きました。

ポイントは売上、利益の部分かなと思います。都市型、郊外型によっても多少の差は生まれはします。得意不得意はあるかとは思います。

食品や日用雑貨の売り込みが得意な人は郊外型の方が色々できます。逆に化粧品の接客が得意ならば、医薬品化粧品メインの都市型の方が集中できるかもしれません。

一度はどちらの店舗パターンも経験しておきたいですね。

また今回は人間関係の部分は無視してます。どんなに体制がしっかりしてる店舗でも、人間関係がうまくいかない場合は精神的負担が半端ないです。

幸い私は今までそういった経験はないですが、人間関係が原因で異動してる方はチラホラ見かけます。社員、パートに関わらずです。

人同士の相性があるので仕方ない部分もあります。しかしできれば良好な仕事上の関係は築きたいですね。パワハラなどする方は論外ですが。

なんにせよ店舗の負担は売上と、どれだけ人員を使えるかが大きいです。店舗の大変さの格差を考える上で、一つの参考にして頂けると嬉しいです。

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